メルカリの帳簿は、売上金額・販売手数料・送料・仕入れ値・その他経費の5項目を取引ごとに記録するだけで、確定申告や収支確認に使える形が整います。 販売価格・販売手数料・送料などはメルカリの取引詳細画面で確認できます。仕入れ値や梱包材費など、メルカリ側に表示されない経費は別途レシートや購入履歴から補います。 この記事を読めば、経費にできる費用の判断基準と、ExcelやフリーのアプリへのExcelへの入力手順が分かり、今日から帳簿をつけ始められます。

メルカリの帳簿に記録すべき5つの項目

帳簿に何を書けばよいか迷う場合は、まず5つの項目に絞って考えると整理しやすくなります。記録すべきのは「売上金額・販売手数料・送料・仕入れ値・その他経費」の5項目です。この5つを取引ごとに書き留めておくだけで、収支管理にも確定申告にも使える帳簿の土台が整います。

取引画面のどの数字を使えばよいか

メルカリの帳簿をつけるとき、数字の転記元になるのは取引詳細画面です。難しい計算は不要で、画面に表示されている数字をそのまま読み取るだけで済みます。

読み取る手順は次のとおりです。

  1. メルカリアプリで対象の取引を開き、「取引詳細」画面に進む
  2. 「販売価格」の数字を確認する(例:3,000円)
  3. 「販売手数料」の数字を確認する(販売価格の10%。例:300円)
  4. 「送料」の数字を確認する(例:らくらくメルカリ便ネコポスなら210円)
  5. 購入時のレシートや領収書を参照して「仕入れ値」を確認する
  6. 梱包材などの「その他経費」を手元のメモから確認する

記事作成時点の個人メルカリでは販売手数料が販売価格の10%なので、販売価格が分かれば計算できます。送料は発送方法によって金額が異なるため、取引詳細画面の数字をそのまま使うのが確実です。

白色申告と青色申告で帳簿の形式はどう違うか

確定申告の方式は白色申告と青色申告の2種類があり、それぞれ求められる帳簿の形式が異なります。

  • 白色申告:収支内訳書をベースにした、収入と経費を記録するシンプルな帳簿でよい
  • 青色申告:複式簿記(借方・貸方を使った記帳形式)が必要になる。ただし最大65万円の青色申告特別控除が受けられる

複式簿記とは、1つの取引を「入る側(借方)」と「出る側(貸方)」の2方向で記録する方式です。会計の知識が必要になるため、会計ソフトを使うのが一般的です。

副業でメルカリを利用している方や、フリマ販売を始めたばかりの方の多くは白色申告からスタートします。本記事でも、白色申告向けのシンプルな帳簿記録を主軸に説明していきます。

5項目の記録が整理できたところで、次は「どの費用を経費として帳簿に計上できるか」の判断基準を確認します。

メルカリで経費にできるもの・できないものの判断基準

経費として計上できる費用かどうかは、「メルカリ販売の事業に直接関係するか」が基本的な判断軸になります。この基準を知っておくと、帳簿への記録時に迷う時間が大きく減ります。

帳簿に計上できる経費の主な一覧

販売手数料や送料はもちろん、梱包に使った資材も経費として計上できます。以下の項目が代表的な対象です。

  • 販売手数料(販売価格の10%):メルカリが自動で差し引く費用で、売上原価として明確に計上できる
  • 送料:らくらくメルカリ便・ゆうゆうメルカリ便など、出品者負担の送料はすべて対象
  • 梱包資材費(段ボール・プチプチ・ガムテープなど):商品発送のために購入した消耗品として計上できる
  • 交通費:仕入れ先への移動や発送のためのバス・電車代が対象。プライベートの移動と混在しないよう注意する
  • スマホ代・インターネット回線費(按分):出品・連絡・撮影など業務で使った割合だけを経費にする

按分(あんぶん)とは、生活でも仕事でも使うものの費用を、使用割合に応じて分ける計算です。たとえばスマホをフリマ業務で30%使っているなら、スマホ代の30%だけを経費にします。

自宅の一室を作業スペースとして使っている場合は、家賃の一部(使用面積の割合)を地代家賃として計上する方法もあります。こちらも按分の考え方が必要です。

経費として認められにくいNG例

一方、一見関係しそうに見えても、経費として計上しにくいケースがあります。

  • 生活費との混入:食費・日用品の購入費など、販売と無関係な支出を経費に含めるのは不可
  • 仕入れ目的でない外食費:出品者同士の食事や、仕入れとは無関係な会食は対象外
  • 按分せずにスマホ代全額を計上:プライベート利用分も含めて全額を経費にするのは認められない

領収書や明細は、種類に応じて5年または7年を目安に保管します。経費として計上したものは、後から確認できる状態にしておくことが大切です。

税務上の最終的な判断は状況によって異なるため、心配な場合は税理士への確認をおすすめします。


経費にできる項目が整理できたら、あとは帳簿に記録していくだけです。では次に、具体的な記録の手順を見ていきます。

メルカリの売上・経費を帳簿に記録する手順

経費にできる項目が整理できたら、あとは帳簿に記録していくだけです。取引画面の数字を順番に転記するだけなので、会計の知識がなくても始められます。

Excelで帳簿をつくる3ステップ

Excelで帳簿を作る場合、まず列の設定から始めます。

1行目に以下の項目を横に並べて入力してください。

  • 日付
  • 商品名
  • 売上金額(販売価格)
  • 手数料(10%)
  • 送料
  • 仕入れ値
  • その他経費
  • 利益

列が用意できたら、メルカリの取引詳細画面を開きます。取引詳細画面には「販売価格」「販売手数料」「送料」が明記されているので、その数字をそのまま対応する列へ転記します。仕入れ値は購入時の実費を、梱包材などのその他経費は領収書や購入履歴を確認しながら入力してください。

利益の列には、`売上金額 - 手数料 - 送料 - 仕入れ値 - その他経費` の計算式を入れておくと自動で算出されます。

実際の数字でイメージすると、次のようになります。

計算例

販売価格
3,000円
メルカリ手数料 10%
300円
送料 らくらくメルカリ便(ネコポス)
210円
仕入れ値 ポイント値引き後の実費
1,000円
利益
1,490円

この例では、売上3,000円に見えても手元に残る利益は1,490円です。帳簿に各項目を分けて記録しておくことで、実際の収支を正確に把握できます。

月末には各列の合計をSUM関数で出します。売上合計・経費合計・利益合計の3つが把握できれば、白色申告の収支内訳書を作成するときに転記するだけで済みます。

記録のタイミングと継続するコツ

帳簿をつける上で、タイミングの選び方が継続できるかどうかに直結します。

取引完了の通知が届いたその日に記録するのが、最も抜け漏れを防げる方法です。時間が経つほど「あの取引はどの商品だったか」を思い出すのが難しくなり、入力ミスにつながりやすくなります。スマホで通知を受け取ったタイミングで、そのままメルカリアプリの取引詳細を開いて転記するのが現実的なフローです。

まとめて記録する場合は、メルカリのWeb版で販売履歴を確認し、月1回まとめて転記する方法があります。ただし、個人メルカリは公式のCSV出力に対応していません。CSVで管理したい場合は、販売履歴をもとに自分で表を作るか、専用ツールでCSV化したデータを使う前提になります。

帳簿の保管については、帳簿・書類の種類や申告区分によって5年または7年の保存が目安です。Excelファイルはクラウドストレージへ保存しておくと、紛失リスクを下げられます。

取引が月に数件のうちは手入力でも対応できますが、件数が増えると転記作業の時間も比例して長くなります。入力ミスや記録漏れが起きやすくなる前に、データ取得を自動化する仕組みを検討しておく価値があります。

レシート撮影だけで、経費を自動記録。
フリマネならこの作業を自動化できます

帳簿管理を効率化するツールの選び方

ツールの選択肢が増えた今、何をどの場面で使うかを整理しておくと、管理の仕組みが長続きしやすくなります。

無料会計ソフトとExcelの使い分け目安

月の取引件数が目安になります。月5件以下の少量出品なら、Excelで十分対応できます。列を並べて転記するだけで収支の全体像が見え、ソフトの操作を覚えるコストもかかりません。

一方、月20件を超えてくると、転記・集計・確認のサイクルに費やす時間が目に見えて増えます。さらに青色申告(複式簿記での記帳が義務付けられる申告方式)を検討している場合は、Excelでは対応が難しくなります。そのタイミングで、freeeやマネーフォワードなどの無料会計ソフトへ移行するのが現実的な選択肢です。

無料会計ソフトへ入力する際の勘定科目(仕訳の分類ラベル)は、基本的に次のように当てはめると整理しやすいです。

  • 売上:雑収入
  • 販売手数料・送料:荷造運賃または支払手数料として経費計上
  • 梱包材・消耗品:消耗品費

勘定科目の細かい扱いは事業規模や申告方式によって変わるため、判断に迷う場合は税理士への確認をおすすめします。

取引件数が多い出品者には、フリマネージャーという選択肢もあります。Chrome拡張機能でメルカリの販売データを自動取得し、弥生・freee・マネーフォワード形式のCSVとして出力できます。手で転記する工程が省けるため、件数が増えるほど効果を感じやすいツールです。

記録の方法が整えば、確定申告(毎年2月16日〜3月15日に行う所得の申告手続き)の準備を慌てずに進められる土台ができます。


*出力確認:約520文字、H3×1、箇条書き1回(3項目)、計算例なし、フリマネージャー紹介あり(宣伝ではなく選択肢として)、summaryへの自然な流れで締め。*

売上帳簿と経費帳簿を分けて考えたい方は メルカリ売上の帳簿の書き方メルカリ 経費 帳簿のつけ方 をあわせて見ると、入力の迷いがかなり減ります。

まとめメルカリの帳簿は5項目を記録するだけでよい

記録の仕組みが整えば、確定申告に向けた準備の土台ができます。この記事で押さえたポイントを短く振り返ります。

  • 帳簿に記録するのは「売上金額・販売手数料・送料・仕入れ値・その他経費」の5項目
  • 経費として計上できるのは、販売に直接関係する費用(梱包材・送料・交通費など)が基本
  • 取引完了のタイミングで即記録すると、抜け漏れや転記ミスを防ぎやすい
  • 取引件数が増えてきたら、会計ソフトや専用ツールへの移行を検討する

記録を日々積み重ねておけば、確定申告の時期に慌てずに済みます。手間を減らしたいなら、データ取得を自動化するツールの活用も選択肢の一つです。