ラクマの送料は、出品者が自己負担した分のみ経費計上できます。 かんたんラクマパック・通常宅配便・コンビニ持ち込みのいずれも、出品者が実際に負担した送料が対象です。購入者負担に設定した取引は、出品者側の経費になりません。 この記事では、負担パターン別の仕訳例と、送料・手数料・梱包材をまとめた経費一覧を確認できます。

ラクマの送料が経費になる基本ルール

送料が経費として認められるかどうかは、「誰が実際に支払ったか」で決まります。出品者自身が負担した送料は、事業に関連した支出として経費計上できます。

経費として認められる送料の条件

所得税法では、事業のために支出した費用は必要経費として認められます。ラクマでの販売活動も同じ考え方が適用されます。

出品者が発送時に実際に支払った送料は、販売コストの一部として経費に計上できます。たとえば、コンビニでネコポスを差し出したときに引かれる送料代は、立派な業務上の支出です。

一方、購入者負担の設定で出品した場合は、送料を支払うのは購入者です。出品者の財布からは何も出ていないため、経費として記録する根拠がありません。フリマの確定申告で経費を計上する際に見落としやすいポイントなので、設定を振り返っておくと安心です。

かんたんラクマパックの送料も経費の対象になる

かんたんラクマパックは、ラクマが提供する配送サービスです。日本郵便・ヤマト運輸の配送方法に対応しており、アプリ上で手続きを進められます。このサービスを使って発送した送料も、出品者負担であれば経費の対象です。

経費として計上できる送料の種類をまとめると、次のとおりです。

  • かんたんラクマパック(日本郵便・ヤマト運輸の各配送方法)
  • ゆうパケットポスト
  • 通常の宅配便(ヤマト運輸・ゆうパックなど)
  • コンビニ持ち込み時に支払った送料

いずれも、出品者が実際に費用を負担した取引が前提です。配送方法の種類によって金額は変わりますが、経費として扱える点は共通しています。

「送料無料」として出品した場合も、実際には出品者が送料を支払っています。購入者から送料を別途受け取っていないだけで、自身の支出として経費に含めることができます。副業でラクマ販売を続けている場合、送料の積み上がりは意外と大きくなるため、漏れなく記録しておきたい項目です。

では、経費にできる場合とできない場合の具体的な判断基準を整理します。

送料が経費になる場合・ならない場合の判断基準

送料を経費にできるかどうかは、「出品者が実際に支払ったかどうか」がすべての判断軸になります。取引の設定によって結論が変わるため、パターン別に整理しておくと迷いがなくなります。

購入者負担のときは経費にできない

出品者負担で発送した場合は、送料を経費に計上できます。具体的には以下のケースが該当します。

  • かんたんラクマパックで出品者が送料を負担する設定
  • ゆうパケットポストなど通常の配送サービスを自分で契約・支払い
  • コンビニ持ち込みで現金やICカードで送料を支払った場合

一方、購入者負担(着払い)に設定した取引では、出品者は送料を払いません。そのため、経費として計上できる金額はゼロです。

「送料無料」と表示している場合の扱いには注意が必要です。送料無料と書いていても、出品者が実際に配送会社へ送料を支払っていれば、その金額は経費になります。商品代金に送料相当を上乗せして価格設定しているケースでも、実際の支払額が発生していれば計上対象です。「無料と書いているから経費にできない」という誤解が起きやすい部分なので、実際の支払の有無で判断するようにしてください。

送料以外にも経費になるラクマ関連費用の一覧

ラクマで副業販売をしている場合、送料以外にも経費計上できる費用があります。フリマの確定申告では、送料だけでなく以下の費用もまとめて把握しておくことが大切です。

勘定科目経費として計上できる内容
仕入高販売目的で購入した商品の代金
荷造運賃送料(かんたんラクマパック・通常宅配便など)
消耗品費梱包材(ダンボール・緩衝材・テープ)、プリンター・インク代、撮影機材
通信費スマホ代・インターネット回線費(業務利用分を按分)
旅費交通費仕入れ・発送時の交通費
新聞図書費フリマ関連の書籍・教材

販売手数料も経費の一部として扱えますが、楽天ラクマの販売手数料率は販売実績などに応じて変動します。帳簿では、取引ごとに実際に差し引かれた手数料を確認し、売上と経費を別々に記録しておくと内訳を説明しやすくなります。

なお、プライベート利用分や事業との関連が説明できない支出は経費にできません。スマホ代や交通費は業務に使った割合(按分)だけを計上するのが原則です。

経費の種類と判断基準が整理できたところで、次は実際に帳簿へどう記録するかを確認します。

ラクマ送料の帳簿への記録手順と仕訳例

帳簿への記録は、取引ごとにその都度つけておくのが基本です。まとめて後からやろうとすると、送料の金額や発送日が曖昧になり、確定申告の時期に余計な作業が増えます。

かんたんラクマパックと通常宅配便の仕訳のつけ方

ラクマの送料を帳簿に記録するとき、手順は大きく3つに分けられます。

  1. 販売価格・送料・手数料を取引ごとに記録する ラクマの取引履歴ページで、販売価格・送料・手数料の内訳を確認します。送料は、かんたんラクマパックなどで実際に確定した金額を使います。
  2. 送料の勘定科目(帳簿上の分類名)を決める 送料は「荷造運賃」または「通信費」を使うのが一般的です。どちらでも問題ありませんが、事業全体で統一しておくと整理しやすくなります。
  3. 領収書・明細を保管する 帳簿・領収書は種類に応じて5年または7年を目安に保管します。コンビニ持ち込みの場合はレジで発行される領収書を保管し、宅配業者集荷の場合はラクマの取引履歴画面をスクリーンショットまたはPDF保存しておきましょう。

仕訳の形式は次のとおりです。

たとえば、かんたんラクマパックで発送した場合、送料は取引画面に表示された実額を使います。ここでは計算例として200円とします。

借方金額貸方金額
荷造運賃200円現金200円

販売手数料(フリマ全般でかかる経費)を記録するなら、売上と手数料を分けて次のように仕訳します。

借方金額貸方金額
売掛金3,000円売上高3,000円
支払手数料300円売掛金300円

支払手数料の勘定科目は「販売手数料」「支払手数料」どちらも使われます。こちらも事業内で統一することが大切です。

記録のタイミングについて補足します。コンビニ持ち込みの場合は「コンビニで送料を支払った日」が計上日です。宅配業者の集荷の場合は「集荷された日=支払日」として記録します。支払日ベースで統一しておくと、月ごとの集計がずれにくくなります。

1取引ごとの利益計算例(送料手数料込み)

実際の取引でどれだけ利益が残るかを確認しておくと、仕入れ価格の判断にも役立ちます。

計算例

販売価格
3,000円
ラクマ販売手数料(例として10%)
300円
送料 かんたんラクマパック
200円
梱包材費
50円
仕入れ値
1,200円
利益
1,250円

この計算例で確認しておきたいのは、送料・手数料・梱包材費をすべて差し引いた後の数字が「純利益」になる点です。販売価格だけを見て仕入れを判断すると、実際の手残りが大きくずれることがあります。

梱包材費(ダンボール・プチプチ・テープなど)はフリマの確定申告で経費計上できる費用です。1点あたりのコストは小さくても、件数が多くなると合計額は無視できません。副業での送料経費計上と合わせて、梱包材費もあわせて記録しておくと申告時に漏れが出ません。

取引件数が増えてくると、1件ずつ手入力で送料・手数料・梱包材費を記録するのは時間がかかります。販売データをあらかじめデータ化しておくと、確定申告の前処理がまとめてスムーズになります。

レシート撮影だけで、経費を自動記録。
フリマネならこの作業を自動化できます

送料経費の記録を継続するための効率化ポイント

記録の仕組みが整っていると、取引件数が増えても管理の手間は大きく変わりません。

売上と経費をまとめて管理する仕組みを作る

手入力で1件ずつ記録する場合、送料・販売手数料・梱包材費をすべて拾い上げるのは想像以上に時間がかかります。取引が月に数件なら問題なくても、10件・20件と増えるにつれて抜け漏れが起きやすくなります。特に梱包材費のように金額が小さい経費は、後から思い出せなくなるケースが多いです。

こうした課題を減らす第一歩は、ラクマの取引履歴ページを記録の起点にすることです。取引ごとに販売価格・手数料・送料の内訳を確認し、表計算ソフトに転記する場合もここを参照先にすると転記ミスが減ります。かんたんラクマパックの送料は取引画面で確認できるため、売上金と送料を別々に記録する習慣をつけておくと勘定科目の整理がしやすくなります。

フリマネージャー(フリマネ)のproプランや確定申告プランでは、売上データの自動取得・集計に加え、送料や手数料を含む経費データをCSV形式で出力できます。手動で転記する工程がなくなるため、副業 送料 経費計上のような記録作業にかける時間を大幅に短縮できます。

記録の習慣化という観点では、「取引が完了したその日に記録する」という行動がもっとも効果的です。時間が経つほど送料の金額や梱包材の使用枚数を忘れやすくなります。確定申告の時期に一気にまとめようとすると、数ヶ月分の取引を遡ることになり、領収書の紛失にもつながります。

帳簿・領収書は種類に応じて5年または7年を目安に保管します。コンビニ持ち込みの領収書は特にかさばりやすいため、撮影してクラウドに保存しておくと後から探す手間が省けます。小さな習慣の積み重ねが、フリマ 確定申告 経費の作業負担を下げる一番の近道です。

経費の全体像が整理できたところで、記事の要点をまとめます。

送料以外の科目もまとめて整理したい方は メルカリ経費の勘定科目一覧 を、フリマ全体の証拠書類管理も確認したい方は フリマ確定申告に必要なレシート・証拠書類まとめ もあわせて押さえておくと安心です。

まとめラクマ送料の経費計上ポイント

この記事で押さえておきたいポイントを、5点に絞りました。

  • 出品者が実際に支払った送料のみ経費計上できる。購入者負担・着払い設定の場合は対象外
  • かんたんラクマパック・通常宅配便・コンビニ持ち込みのいずれも、出品者負担であれば経費になる
  • 送料の勘定科目は「荷造運賃」または「通信費」を使うのが一般的
  • 販売手数料(実際に適用された料率)・梱包材費・交通費なども合わせて経費計上できる
  • 取引履歴画面の明細やコンビニ領収書は、種類に応じて5年または7年を目安に保管する

送料を含む経費をまとめて記録・管理したい場合は、ツールを活用すると確定申告の前処理がスムーズになります。